『作家の随想1 森鴎外』森鷗外、田中実編(日本図書センター)
1996年
363頁
定価:4,800円(税別)
目次(収録作品)
1
医学の説より出でたる小説論
大学の自由を論ず
しがらみ草紙の本領を論ず
言文論
舞姫に就きて気取半之丞に与ふる書〔「再び」を収む〕
答忍月論幽玄書〔再び?四たび忍月居士に与ふる書〕
柵草紙の山房論文
月草叙
鴎外漁史とは誰ぞ
当流比較言語学
予が立場
サフラン
亡くなった原稿
歴史其侭と歴史離れ
空車
なかじきり
2
日本医学の未来を説く
傍観機関
医閥とは何だ
3
森林太郎氏が履歴の概略
洋学の盛衰を論ず
衛生談
仮名遣意見
*全50篇収録・年表・初出一覧
日本における自然主義文学論の嚆矢「医学の説より出でたる小説論」(明治22年)ほか文学関係のエッセイ、医学に因む諸篇および講演を配した三部構成によって自然科学と文学の二律背反を生きた森鴎外の知的散策の諸相をとらえる。
出典:日本図書センター公式サイト