1996年
474頁
定価:4,800円(税別)
目次(収録作品)
倫敦消息〔「ホトトギス」版〕
自転車日記
写生文
京に着ける夕
文烏
永日小品
*
満韓ところどころ
思ひ出す事など
ケーベル先生
戦争から来た行き違ひ
変な音
初秋の一日
*
硝子戸の中
占頭録
*全23篇収録・年表・初出一覧
生涯「なぜ自分はここにいてあそこにいないか」を問い続けた(柄谷行人)漱石のアイデンティティ模索のあとを、「倫敦消息」「硝子戸の中」などの諸篇によって探るとき、漱石と「同一の経過(アイデンティカル・プログレス)」をその生いたちから辿ることになるだろう。
出典:日本図書センター公式サイト