改版2004年
141頁
目次(収録作品)
小さき者へ
生れ出ずる悩み
「小さき者よ。不幸なそして同時に幸福なお前たちの父と母との祝福を胸にしめて人の世の旅に登れ」―妻の死から一年半足らず、有島武郎(1878‐1923)が一気に書き上げた短篇。一方、芸術か生活か青年の懊悩を描いた中篇は、北海道の自然の絵画的描写と海洋小説の趣でも知られる。傑作二篇。(解説=三上秀吉・亀井俊介)
本書表紙(カバー)より
[関連]
『小さき者へ・生れ出づる悩み』有島武郎(2003・新潮文庫)