1974年公開
2016年DVD発売
【ストーリー】
太平洋戦争が既に終結の時を迎えようとしていた1945年、夏。戦火を免れていた樺太西海岸の真岡町には、戦時下の緊張のなかにも平穏な日々が続いていた。しかし、日本との不可侵条約を破ったソ連軍が、突如侵略を開始。この火急の時にあって、真岡郵便局で働く電話交換嬢たちは、互いの安否を気遣う人々の緊迫した会話を、胸が張り裂ける思いで耳にするのだった。日本の無条件降伏後も侵攻が止むことはなく、8月20日、遂に真岡町の沿岸にソ連艦隊が姿を現す。容赦のない艦射砲撃が始まり、町は火の海に。人々が逃げ惑う中、9人の電話交換嬢は、鳴り止まない電話を繋ぐため郵便局に留まり続けていた…。
語り継がなければならないこの史実
空前のスケールで描かれた平和への願い昭和20年8月20日、樺太で失われた9人の乙女たちの命。これは時代に圧殺された真実の物語。
終戦直後の樺太で9人の乙女たちを襲った悲劇とは…。実話をもとに空前のスケールで製作されながら、長きに渡り封印され続けてきた幻の名作。ソ連軍の樺太侵攻をテーマにした唯一の日本映画である本作は、語り継ぐべき悲劇の歴史を後世に伝える、貴重な作品だ。パッケージより
[関連]
『樺太一九四五年夏―樺太終戦記録』金子俊男(ちくま学芸文庫)(本映画の原作)