『学問の開拓 「勉め強いること」に徹して』中村元(ハーベスト出版)
復刻版2012年
296頁
目次(収録作品)
第一部 独創への道
思想とのふれあい
日本の学問的風土/勉め強いること/風土と学問/明治人の気質/父母のこと/ 読書の日々/歴史を見る目
学問の独創性
真の友人とは/学問の師について/仏教との出会い
インド哲学への道
「若さ」という驕り/宇井伯寿先生のこと/自分が納得できる研究/ 語学について/人生の順縁と逆縁/書き残すことの意味
第二部 学問の使命
インドのこころ
永い廻り道/思想と歴史/現地踏査の必要性/原始仏教の研究/ 平易に書くということ/時間との闘い
学問とその使命
比較という手法/「比較思想」とは何か/平和への道/比較思想の展望/ 特殊化と普遍化
終わりなき開拓
人間の回復、学問の回復/新たな開拓へ/小宇宙即大宇宙
『学問の開拓』復刻にあたって― 父 中村元の記憶 三木純子
あとがき 前田專學
インド哲学・仏教学の泰斗である中村元が、その生い立ちとその学問について自らを書き記した。
学問に対して貫き通した「勉め強いる」姿勢、博士の志を後世に伝える。
本書は、1986年に佼成出版社より刊行されたものを、博士の生誕100年・中村元記念館開館を記念して新書判に組みなおして一部編集、復刻発行したものです。アマゾン商品説明より