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「われは海の子」

「われは海の子」作詞者・作曲者不詳


我は海の子白浪しらなみの さわぐいそべの松原に
煙たなびく苫屋とまやこそ 我がなつかしき住家なれ。


生まれてしおゆあみして 浪を子守の歌と聞き
千里寄せくる海の気を 吸いてわらべとなりにけり。


高く鼻つくいそのに 不断の花の香りあり。
なぎさの松に吹く風を いみじきがくと我は聞く。


丈余じょうよ櫓櫂ろかい操りて
行手ゆくて定めぬ 浪まくら
百尋千尋ももひろちひろ海の底
遊びなれたる庭広し。


幾年いくとせここに鍛えたる
鉄より堅きかいなあり。
吹く塩風に黒みたる
肌は赤銅しゃくどうさながらに。


浪にただよう氷山も きたらば来れ恐れんや。
海まき上ぐるたつまきも 起らば起れ驚かじ。


いで大船おおぶねを乗出して 我は拾はん海の富。
いで軍艦に乗組みて 我は護らん海の国。

[YouTube]
 

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