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『熱輻射論講義』マックス・プランク(岩波文庫)

『熱輻射論講義』マックス・プランク、西尾成子訳(岩波文庫)

2021年
366頁




目次(収録作品)

第1部 基礎的事実と定義
第1章 一般論
第2章 熱力学的平衡における輻射.キルヒホッフの法則.黒体輻射

第2部 電気力学および熱力学からの結論
第1章 マクスウェルの輻射圧
第2章 シュテファンボルツマンの輻射法則
第3章 ヴィーンの変位則
第4章 任意のエネルギースペクトル分布の輻射.単色輻射のエントロピーと温度

第3部 線形振動子による電磁波の放出と吸収
第1章 序論.線形振動子の振動方程式
第2章 周期的平面波の作用の下にある共鳴子
第3章 定常的な熱輻射の作用の下にある共鳴子.共鳴子のエントロピーと温度

第4部 エントロピーと確率
第1章 序論.基礎的な定理と定義
第2章 理想的単原子気体のエントロピー
第3章 輻射のエントロピーの計算とその結果.エネルギー分布則.要素量

第5部 非可逆的輻射過程
第1章 序論.輻射過程の直接的反転
第2章 任意の輻射場における1 個の振動子.自然輻射の仮定
第3章 エネルギー保存とエントロピー増大
第4章 特別な場合への応用.結論

19世紀末、熱輻射の問題により理論と実験との齟齬が明らかとなり、ニュートン以来の物理学は重大な矛盾に逢着した。その隘路を打開し、新たな物理学─量子論─への端緒をひらいたのが、プランク(1858-1947)によるエネルギー要素の仮定である。革命的な仮定の導入へ至る道筋を、自らの思考の流れに沿って丁寧に解説した主著。

本書表紙(カバー)より

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