『中国の正体―社会主義の衣を脱いだ封建王朝』北村稔(PHP文庫)
2015年
333頁
目次(収録作品)
序章 中国という悲劇(中華人民共和国の出現=「社会主義の衣を着た封建王朝の成立」 ほか)
第1章 虚像の中華人民共和国(社会主義と封建主義の狭間で/伝統との決別をめざしていたはずの中国)
第2章 マルクス主義が中国に進入した理由(マルクスの予言/ロシア型マスクす主義の出現/接近するソ連と中国)
第3章 なぜ国民党ではなく共産党だったのか(第一次国共合作の成立と崩壊/社会主義の道か、国家資本主義の道か/日中戦争と中国統一をめぐる攻防)
第4章 幸福になれない中国人(搾取される農民/知識人の受難/文化大革命が意味するもの)
終章 中国に社会主義は必要だったのか(もし国民党中国が続いていたら ほか)
中国共産党がたどった社会主義革命への道は、目標とは全く異なる社会を出現させた点において、大悲劇であった――。
本書は、清朝末期から現代に至るまでの中国の歴史を俯瞰しつつ、中国共産党がいかにして誕生し、いかにして国民党に勝利して政治権力を掌握したのか、そして今日の混乱に至った真因を解き明かしたものである。中国との向き合い方が喫緊の課題となっている今、日本人必読の書と言えよう。『中国は社会主義で幸せになったのか』を改題し、改訂増補。
出典:PHP INTERFACE
[関連]
『中国は社会主義で幸せになったのか』北村稔(2005・PHP新書)
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