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『日本人の死生観』五来重(講談社学術文庫)

『日本人の死生観』五来重(講談社学術文庫)

2021年
288頁




目次(収録作品)

1
日本人の死生観

2
日本人と死後の世界
みちのくの神秘・恐山 その歴史と円空仏
口寄せ巫女

3
怨霊と鎮魂

4
死と信仰―補陀落渡海の謎
古来の葬送儀礼から見た現代の葬儀と葬具
仏檀

5
墓の話

解説 歩いて鍛えた庶民宗教論 岡本亮輔

仏教学に民俗学の方法を接続し、日本人の宗教を深く掘り下げた五来重。本書は、厖大な著作を遺した宗教民俗学の巨人の「庶民宗教論」のエッセンスを知るのに最適な1冊である。
日本人の死生観とは、すぐに連想される「ハラキリ」や殉死など、武士道的なものだけではない。貴族や武士の死生観、いわば「菊と刀」ばかりでなく、「鍬」を持つ庶民の死生観は、一体どんなものだったのか。本書では、教祖・教理・教団から成る西洋起源の宗教や、文献研究と哲学的思弁にこだわる仏教学ではなく、仏教伝来以前からの霊魂観や世界観が息づく根源的な「庶民の死生観」を明らかにしていく。

出典:講談社BOOK俱楽部

本書の原本は『日本人の死生観』(角川書店)。

[関連]
『日本人の死生観―民族の心のあり方をさぐる』五来重(1994・角川選書)
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