『ユーザーイリュージョン―意識という幻想』トール・ノーレットランダーシュ、柴田裕之(紀伊國屋書店)
2002年
566頁
目次(収録作品)
第1部 計算(マックスウェルの魔物/情報の処分/無限のアルゴリズム/複雑性の深さ)
第2部 コミュニケーション(会話の木/意識の帯域幅/心理学界の原子爆弾/内からの眺め)
第3部 意識(〇・五秒の遅れ/マックスウェルの「自分」/ユーザーイリュージョン/意識の起源)
第4部 平静(無の内側/カオスの縁で/非線形の線/崇高なるもの)
意識は0.5秒遅れてやってくる。
意識は過大評価されてきた。意識は自分が行動を制御していると感じているが、それは錯覚だった。人間生活の中で意識が多大な役割を担うというのは幻想だったのだ。
本書は、マクスウェルの魔物の話からエントロピー、情報、コミュニケーション理論、心理学、複雑系までの最新の科学の成果までを駆使し、人間の心に迫り、意識という存在の欺瞞性を暴いた力作。出典:紀伊國屋書店ウェブストア