新装版2022年
272頁
目次(収録作品)
第1章 近代の基礎をつくったキリスト教
第2章 なぜイスラム教は近代をつくらなかったか
第3章 絶対主義の確立から国際法が生まれた
第4章 湾岸戦争で戦争の概念が変わった
第5章 なぜ日本人は国際法を理解できないのか
第6章 アメリカン・デモクラシーの正統性と差別観
日本人の外交・戦争オンチは国際法の無知に理由がある。
戦争、国際政治、国際法は三位一体でないと理解できない。国際経済も加えれば四位一体となる。国家(ネーション)ができる前に、すでにヨーロッパには国際社会が存在していた。そのヨーロッパにおけるキリスト教共同体からいかにして、国家、資本主義、近代法、戦争が生まれたか。本書はその根源にある宗教を徹底分析したものである。そしてヨーロッパで生まれたこの怪獣は、世界中に広まり、新環境に応じて姿を変じていった。この怪獣の変貌を追跡し、その意味を真に把握する。でないと……我々は気がつけば戦場に立っていたという羽目に陥ることだろう。不世出の大天才・小室直樹だから解明できたヨーロッパ近代の根本原理。
出典:徳間書店公式サイト
本書は、『世紀末・戦争の構造―国際法知らずの日本人へ』を改題し復刊したもの。
[関連]
『世紀末・戦争の構造―国際法知らずの日本人へ』小室直樹(1998・徳間文庫)
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