『主観的、間主観的、客観的』ドナルド・デイヴィドソン、丹治信春 監修、清塚邦彦・柏端達也・篠原成彦訳(春秋社)
2007年
387頁
目次(収録作品)
第1部 主観的(第一人称の権威/自分自身の心を知ること/主観的なものの神話/心に現前するものは何か/不確定性の主張と反実在論/自己の概念の還元不可能性)
第2部 間主観的(合理的動物/第二人称/思考の出現)
第3部 客観的(真理と知識の斉合説/経験的内容/認識論と真理/認識論の外部化/三種類の知識)
知識は心の中にあるのではない? 言語の社会性・公共性を徹底し、外界と心の二分法を否定、人間の内面をも消去する「外部主義」とは何か? 言語哲学や心の哲学における現代最高の哲学者デイヴィドソンが、デカルト以来の「認識論」の呪い「懐疑論」や「他者の心の謎」を克服し、新しい知識観の構築を試みたスリリングな論文14編を収録。 詳細な解説「外部主義と反還元主義」も付す。
分析哲学最大の哲学者が知識論の新境地をひらく。哲学・思想の現在に興味のある人は必読の書。出典:春秋社公式サイト