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『現代哲学入門』西脇与作(慶應義塾大学出版会)

『現代哲学入門』西脇与作(慶應義塾大学出版会)

2002年
342頁




目次(収録作品)

第Ⅰ部
第1章 哲学について
1 哲学の諸問題
2 問題を解くための推論:推論のタイプと推論の誤り
Box1 アブダクションと数学的帰納法
3 問題をたて、解く枠組
Box2 20世紀の言語論的転回の略史
4 問題の周辺
本章のまとめ
演習問題

第2章 推論について
1 推論の典型例
Box3 基本的な事柄の確認
1.1 ユークリッド幾何学から非ユークリッド幾何学へ
1.2 神の存在証明
1.3 ゼノンのパラドクス
1.4 統計的な推論の例
2 アリストテレスの推論についての理論:三段論法
3 観念、結合、そして思考の数学
4 フレーゲの新しい論理的世界
Box*4 フレーゲの成果
Box5 二つのパラドクス
5 アプリオリ
本章のまとめ
演習問題

第3章 自然について
1 アリストテレスの自然
1.1 アリストテレスの4原因
1.2 アリストテレスの正常モデル
2 ニュートンによる世界観の革新と科学的説明
2.1 古典力学
Box6 科学理論についての典型的な二つの見方
2.1.1 対称性
2.1.2 決定論
2.2 科学的説明と還元
2.2.1 説明
2.2.2 還元
3 確率とその解釈
Box7 確率の基本知識
4 非決定論
Box*8 非線型性あるいは決定論と非決定論の重複
5 進化論
5.1 伝統と偏見
5.2 進化論と確率
本章のまとめ
演習問題

第4章 知識について
1 知識とは何か
2 知識への懐疑
3 基礎付け主義
3.1 基礎付け主義とは何か
Box9 基礎付け主義の歴史
3.2 デカルトの基礎付け主義
3.3 知識の信頼可能性理論
4 ヒュームの懐疑と帰納法
5 デカルトとヒュームの比較
Box*10 経験論と実在論
6 帰納法の展開
Box11 条件付き確率からベイズの定理を通じての信念の更新
7 別のタイプの知識の正当化
7.1 カントの場合
7.2 ポアンカレの場合
8 外在主義と懐疑論

第Ⅱ部
☆問題を立てにくく、答えも出しにくい事柄について(第Ⅰ部~Ⅱ部への移行について)

第5章 心について
Box12 自然主義(Naturalism)
1 心身関係あるいは心の哲学の歴史
1.1 デカルト(心の哲学の出発点)
1.2 行動主義
1.2.1 論理的(分析的)行動主義
1.2.2 方法的行動主義
1.3 同一説
Box13 二つの同一性
1.4 機能主義(Functionalism)
Box14 チューリング・マシン(Turing Machine)
2 心と認知科学(COGNITIVE SCIENCE)
2.1 認知科学とはどのような科学か
2.2 認知科学の哲学あるいは機能主義にまつわる哲学的問題
2.2.1 ブロック(Ned Block)の機能主義の問題
2.2.2 サールの批判
2.2.3 デネットの志向的態度
3 デカルト的な自己知識
3.1 デカルト的方法:自己知識をモデルにした理論
3.2 反デカルト的方法:他人の心の知識
3.3 行動主義的でない理論の可能性
4 意識
5 感覚質(Qualia)
Box* 15 感覚質の表象説
6 消去的唯物論と常識心理学
本章のまとめ
演習問題

第5.5章(第5章と第6章の橋渡し):心的因果(Mental Causation)について
1 MCの妥当性
Boxα アブダクションによる仮定MC
2 心的因果の問題
本章のまとめ

第6章 行為と倫理について
1 行為の因果連関
2 自由と決定を巡って
3 自由と決定:心的因果再考を通じて
3.1 広い物理主義
3.2 特別な付随性=二面性:表示関係
3.3 付随する世界:処理関係
3.4 選択と決断:指令関係
3.5 心的過程の図式
3.6 自由の存在
4 倫理の説明
5 倫理的真理
Box16 20世紀の倫理思想(1)
6 事実と当為、自然主義的誤謬(naturalistic fallacy)
Box17 20世紀の倫理思想(2)
7 倫理における規約
8 進化論と倫理学の関係
本章のまとめ
演習問題

英米系の哲学を中心とした、合理的な論理と科学的知識をもとに問題を解決してゆく現代哲学の本格的な概説書。
科学の発達が著しい今日、その知見をもとに哲学上のさまざまな問題に取り組む現代哲学の内容がていねいに解説されています。最も新しいテキストとして、大学生にも好適です。

出典:慶應義塾大学出版会公式サイト

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