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『管絃祭』竹西寛子(講談社文芸文庫)

『管絃祭』竹西寛子(講談社文芸文庫)

1997年
252頁
定価:1,000円(税別)




目次(収録作品)

管絃祭

有紀子の同級生の夏子や直子は、「広島」で爆死した。夏子の妹は、4人の肉親を失う。皆、その後を耐えて生きる。沈潜し耐える時間――。事物は消滅して初めて、真の姿を開示するのではないか、と作者は小説の中で記す。夏の厳島神社の管絃祭で、箏を弾く白衣の人たちの姿は、戦争で消えた「広島」の者たちの甦りの如くに見え、死者たちの魂と響き合う。広島に生まれ育った作家が「広島体験」を描いた、第17回女流文学賞受賞作。

出典:講談社BOOK俱楽部

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