『ウイグル人と民族自決―全体主義体制下の民族浄化』サウト・モハメド(集広舎)
2022年
345頁
目次(収録作品)
第1章 ウイグル略史
第1節 認められない遊牧民の歴史
第2節 ウイグルの発祥
第3節 ウイグルと匈奴
第4節 ウイグルと突厥
第5節 ウイグルとモンゴル
第6節 ウイグルと清朝
第7節 清朝の崩壊
第8節 「新中国」に併呑
第2章 中国の民族政策
第1節 現代中国の形成
第2節 中共の民族政策Ⅰ(建国前の時期、1921~1949年)
第3節 中共の民族政策Ⅱ(「新中国」成立後、1949~2021年)
第4節 「少数民族」に関わる国際的要因
第3章 ウイグル自治区における諸問題
第1節 人権侵害
第2節 同化政策
第3節 搾取政策
第4節 経済格差
第4章 民族自決の法的概念
第1節 民族自決の起源
第2節 マルクス主義における民族自決
第3節 第1次世界大戦後の民族自決
第4節 第2次世界大戦後の民族自決
第5節 冷戦後の発展
第6節 現代国際法における諸原則
第5章 「少数民族」弾圧の根源
第1節 「中華大一統」という観念
第2節 地政学上の考え
第6章 対応策と今後
第1節 現体制下での方策
第2節 中共が変わらない場合
第3節 平和的な解決方法を探る
「私は中国に戻れば、間違いなくすぐ拘束されます。故郷にいる家族に連絡もできません。日本以外に行くところはありません」。
中国政府によるジェノサイド(民族の破壊)が進む東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)。絶望的状況を伝えるべく来日したウイグル人研究者によるウイグルの「独立国」としての歴史、現状、そして未来への考察。出典:集広舎公式サイト