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『ペトロス伯父と「ゴールドバッハの予想」』アポストロス・ドキアディス(早川書房)

『ペトロス伯父と「ゴールドバッハの予想」』アポストロス・ドキアディス、酒井武志訳(早川書房)

2001年
206頁
定価:1,980円(税込)



「2より大きいすべての偶数は、二つの素数の和で表わすことができる」これが、200年もの間、証明されたことのない難問「ゴールドバッハの予想」である。ギリシャの田舎に隠棲するペトロス伯父は、かつて天才的数学者だった。その伯父でさえ証明できなかった難問こそが「ゴールドバッハの予想」であった。そんな伯父は一族から「嫌われ者」あつかいされているが、甥のわたしだけは彼を敬愛している。だから、伯父は「ゴールドバッハの予想」と苦闘した過去をわたしにうちあけたのだ。
その闘いは、若き日の伯父が留学したドイツで幕を開けた…。数学の論理と美が思考を刺激し、学者の狂気の人生が心をうつ。数学の魔性に惹きこまれた男の数奇な人生を紡ぎ出す稀代の物語。

アマゾン商品説明より

数学の難問「ポアンカレ予想」の解決に死ぬまで挑んだ数学者クリストス・パパキリアコプロスをモデルにした小説。

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