『竹山道雄セレクション 2西洋一神教の世界』竹山道雄、平川祐弘編(藤原書店)全4巻
2016年
592頁
目次(収録作品)
第Ⅱ巻序 平川祐弘
第Ⅰ部 妄想とその犠牲
妄想とその犠牲
『ツァラトストラかく語りき』(全3巻)訳者あとがき
第Ⅱ部 聖書とガス室
聖書とガス室
ユダヤ人焚殺とキリスト教
バテレンに対する日本側の反駁
一神教だけが高級宗教ではない
第Ⅲ部 剣と十字架
ソ連地区からの難民
剣と十字架――ドイツの旅より
第Ⅳ部 ソビエト見聞
ソビエト見聞
〈解説〉見て、感じて、考えた人 佐瀨昌盛
〈竹山道雄を読む〉自由の脊骨――竹山道雄・和辻哲郎・ニーチェ 苅部直
ナチズム及びソ連・東欧の共産主義体制の根底をつらぬく、異教を排除する「力と力の論理」を看破した問題作。
戦前・戦後と一貫してリベラルの論陣を張った竹山道雄(1903-83)。
ユダヤ人迫害の根底にあるキリスト教文明への懐疑、また戦後のソ連・旧東独社会を自らの目で確かめて提起した共産主義体制の虚像の看破など、論壇の主流に迎合しない鋭利な批判的論説を集成。出典:藤原書店公式サイト