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『漢文の素養』加藤徹(光文社新書)

『漢文の素養―誰が日本文化をつくったのか?』加藤徹(かとう・とおる)(光文社新書)

2006年2月20日初版発行
240頁




目次(収録作品)

第1章 卑弥呼は漢字が書けたのか
第2章 日本漢文の誕生
第3章 日本文明ができるまで
第4章 漢文の黄金時代
第5章 中世の漢詩文
第6章 江戸の漢文ブームと近現代

著者は、中国文学研究者。

「漢文の素養」という視点を軸として日本史、日本文化を論じた本。
古代、中世、近世、近代と順を追って説く構成。

筆者は、本書を漢文が読めるようになる、また、漢文の鑑賞力がつくような内容のものだとおもって手に取った。
が、上述のようにそのようなものではない。

文章は、とても平明で読みやすい。
歴史上のエピソード等も興味深くかつ勉強になる。
(歴史に詳しい人は知っていることばかりかもしれないが)

なかなかおすすめの一冊。

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