1993年
236頁
目次(収録作品)
第1章 脳の「自己」と身体の「自己」
第2章 免疫の「自己」中心性ー胸腺と免疫の内部世界
第3章 免疫の認識論―ネットワーク説をめぐって
第4章 体制としての免疫―インターロイキン王国の興亡
第5章 超システムとしての免疫―自己の成立機構
第6章 スーパー人間の崩壊―免疫系の老化
第7章 エイズと文化―RNAウイルス遺伝子の謀略
第8章 アレルギーの時代―あるいは相互拒否の論理
第9章 内なる外―管としての人間
第10章 免疫系の叛乱―自己寛容と自己免疫
第11章 免疫からの逃亡―癌はなぜ排除されないか
第12章 解体された「自己」-再び「自己」について
「非自己」から「自己」を区別して個体のアイデンティティをきめる免疫。臓器移植やアレルギーやエイズなどの社会問題とのかかわりのなかで自己の崩壊のあとをたどり、超システムと言うべき生命とは何かを改めて問う問題の書。第20回大佛次郎賞受賞
出典:青土社公式サイト