『マネの絵画』ミシェル・フーコー、阿部崇訳(ちくま学芸文庫)
2019年
357頁
目次(収録作品)
第1部 マネの絵画
第2部 ミシェル・フーコー、ひとつのまなざし
(チュニジアのフーコー(ラチダ・トリキ)/マネ、あるいは鑑賞者の戸惑い(キャロル・タロン=ユゴン)/表/裏、あるいは運動状態の鑑賞者(ダヴィッド・マリー)/「ああ、マネね…」-マネはどのように“フォリー・ベルジェールのバー”を組み立てたか(ティエリー・ド・デューヴ)/フーコーのモダニズム(カトリーヌ・ペレ)/美学における言説編成(ドミニック・シャトー)/美術とおしゃべりな視線(ブランディーヌ・クリージェル)/イメージの権利(クロード・アンベール))
マネに関する著作『黒と色彩』を準備し、執筆のための夥しい量のメモを取っていたミシェル・フーコー。彼は生前「マネの絵画」と題する4回の講演を行っていたが、その伝説的講演を収めたものが本書である。19世紀以降の美術史にマネがもたらした絵画表象のテクニックとモードの変革を捉え、マネの13枚の作品に沿ってスリリングな読解を試みた講演記録の完全版。さらに、それをめぐって2001年秋に行われたシンポジウム「ミシェル・フーコー、ひとつのまなざし」を併録する。カラー口絵収録。
出典:筑摩書房公式サイト
[関連]
『マネの絵画』ミシェル・フーコー、阿部崇訳(2006・筑摩書房)
amazon