『奉教人の死・煙草と悪魔 他十一篇』芥川竜之介(芥川龍之介)(岩波文庫)
1991年
190頁
定価:594円(税込)
目次(収録作品)
煙草と悪魔
尾形了斎覚え書
さまよえる猶太人
奉教人の死
るしへる
きりしとほろ上人伝
じゅりあの・吉助
神神の微笑
報恩記
おぎん
おしの
糸女覚え書
誘惑
幼児を救うために火中にとび込む若い殉教者の死と奇蹟を美しく綴った表題作。煙草の日本伝来を考証的な説話スタイルで軽妙に語る「煙草と悪魔」。伝説や説話をとりあげて独特な奇警な解釈を与え、巧智極まる文章によって再現してみせる芥川(1892‐1927)の才気に充ちた作品から、いわゆる切支丹物13篇を選び収めた。(解説=中村真一郎)
本書表紙(カバー)より
[関連]
『奉教人の死』芥川龍之介(改版2001・新潮文庫)