1988年
205頁
目次(収録作品)
斜陽
おさん
敗戦直後の没落貴族の家庭にあって、恋と革命に生きようとする娘かず子、「最後の貴婦人」の気品をたもつ母、破滅にむかって突き進む弟直治。滅びゆくものの哀しくも美しい姿を描いた『斜陽』は、昭和22年発表されるや爆発的人気を呼び、「斜陽族」という言葉さえ生み出した。同時期の短篇『おさん』を併収。(解説=阿部昭)
本書表紙(カバー)より
[関連]
『太宰治全集9』太宰治(1989・ちくま文庫)
『斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇』太宰治(2000・文春文庫)