『決定版 第二の性』ボーヴォワール(新潮文庫)全3冊
『決定版 第二の性1 事実と神話』ボーヴォワール、『第二の性』を原文で読み直す会 訳(新潮文庫)
2001年
557頁
定価:900円(税込)
目次(収録作品)
第1部 運命(生物学的条件/精神分析の見解/史的唯物論の見解)
第2部 歴史
第3部 神話(モンテルランまたは嫌悪の糧/D.H.ロレンスまたは男根の誇り/クローデルと主の婢女/ブルトンまたは詩/スタンダールまたは真実のロマネスク)
女とは何か。女と男とはどう違うのか。なぜ歴史の初めから男女という性別に序列がつけられ、女は男より劣った性“第二の性”とされているのか。男たちは法と慣習を通じて、歴史的にどう女の地位を決定したのか―女性を文化人類学、心理学、哲学、神話学、文学といった様々な角度から分析し、女性の置かれている立場を明快に解説した女性論の古典を、現代の感覚で新訳する。
アマゾン商品説明より
『決定版 第二の性2 体験(上)』ボーヴォワール、『第二の性』を原文で読み直す会 訳(新潮文庫)
2001年
493頁
定価:859円(税込)
第1部 女はどう育てられるか(子ども時代/娘時代/性の入門/同性愛の女)
第2部 女が生きる状況(結婚した女)
人は女に生まれるのではない。女になるのだ―この有名な書き出しは、文明全体が個々の女性を、今あるように作り上げたのだという強力なメッセージを伝えている。すべての女性は生まれた時から(男より劣った)第二の性になるよう仕向けられ、自覚しないままそれを受け入れる。それがどのような葛藤を生み、女性を苦しめるのかが、具体的な体験を通して女性の視点から語られる。
アマゾン商品説明より
『決定版 第二の性2 体験(下)』ボーヴォワール、『第二の性』を原文で読み直す会 訳(新潮文庫)
2001年
498頁
定価:859円(税込)
第2部 女が生きる状況(母親/社交生活/売春婦と高級娼婦/熟年期から老年期へ/女の状況と性格)
第3部 自分を正当化する女たち(ナルシシストの女/恋する女/神秘的信仰に生きる女)
第4部 解放に向かって(自立した女)
身体構造の違い、思春期に押しつけられる受動的な価値観、男への依存を強要する結婚制度など、女の周囲は、生まれた時から「第二の性」への罠に満ちている。豊かな個人生活こそ、女性がよき親・よき配偶者となる必須条件である。女は「女らしさ」の神話から解放されなくてはいけない―刊行されるや世界中で爆発的な支持を得、その後の女性解放運動の理論的拠り所となった本。
アマゾン商品説明より
[関連]
『決定版 第二の性1 事実と神話』ボーヴォワール、『第二の性』を原文で読み直す会 訳(2023・河出文庫)