2004年7月2日初版発行
219頁
目次(収録作品)
第1章 あなたの周りのバカ上司―部下から相手にされない話し方
道徳的説教ばかりをする
他人の権威を笠に着る
自分を権威づけようとする
自分の価値観だけですべてを判断する
根拠を言わずに決めつける
ケチばかりつける
少ない情報で決めつける
具体例を言わず、抽象的な難しい言葉を使う
詭弁を用いて自説にこだわる
矛盾に気づかない
難解なことを言って煙に巻く
知ったかぶりをする
第2章 こんな話し方では、異性が離れていく―だから女性に嫌われる
すんだことをいつまでも蒸し返す
何でも勘ぐる
感情に振り回される
優柔不断ではっきり言わない
自分のことしか話さない
相手が関心のないことを延々と話す
低レベルの解釈をする
何かにつけて目立とうとする
第3章 絶対に人望が得られない話し方―こんな人とはつき合いたくない
自慢ばかりする
強がりばかり言う
人の話を聞かない
おべっかばかりで自分の意見を言わない
感情の起伏が激しい
正論ばかりをふりかざす
ありふれたことしか言わない
ぐずぐずと話して何を言いたいのかわからない
どんな話題もいつもの話にもっていく
差別意識を口に出す
第4章 こんなバカならまだ許せる―この程度なら被害はない
人の考えをすぐにうのみにする
感動癖がある
善人になりたがる
丁寧すぎる
現状を正確に捉えられない―心配性と能天気
視野が狭い
その場その場でしか反応しない
きれいごとの理想論ばかりを言う
スポーツ新聞などの知識を自分の意見のように話す
バカでよいと居直る
著者は、翻訳家、学習塾講師(小論文)。
250万部を超えるベストセラー。
40の頭が悪く見られる話し方を具体的に示し、それぞれに対処法、自覚のしかたをアドバイスしている。
聡い人なら上記の目次を見るだけでも有益だろう。これらの反対が、頭が悪く見られない話し方である。
例示されているような話し方の人のほとんどは、それが身に付いてしまっているので本書を読んで自覚することは難しく、また、対処法もほとんど役に立たないだろう。
本書は、「ああ、こういう人いるいる」と軽いエッセーのように読んで、なかなかおもしろい。
なかなかおすすめの本である。中高生にもよい。
本書は、悪くない本なのにレビューの評価がなぜか低い。
タイトルが『頭がいい人、悪い人の話し方』なのに「頭がいい話し方」が載っていないのが低評価の一番の理由か。
[関連]
『イラスト版 頭がいい人、悪い人の話し方―あなたの評価がグンと上がる会話のヒント』樋口裕一(2013・PHP研究所)
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