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『ロールズ―正義の原理』川本隆史(講談社)

『ロールズ―正義の原理』川本隆史(講談社)

1997年
309頁
定価:1,650円(税込)




目次(収録作品)

プロローグ “ジャックの世界”へ―架空インタビュー
第1章 生い立ちから学位論文まで―一九二一~一九五〇年
第2章 公正としての正義へ―一九五〇年代
第3章 時代への応答―一九六〇年代
第4章 『正義論』の宇宙
第5章 毀誉褒貶の嵐の中で―一九七〇年代
第6章 戦線の縮小?―一九八〇年代
第7章 『政治的リベラリズム』の地平―一九九〇年代
エピローグ 抵抗・倫理・契約―新しいミレニアムに向けて

正義論は教説ではなく1つの活動である

正義の原理(principles of justice)
「公正としての正義」はどのようにして達成可能か。「最大幸福原理」のみを追求する功利主義の克服をめざしたロールズは、社会契約説を現代の視点から再構成した「正義の二原理」を提唱する。――選挙権・被選挙権を保障する政治的自由、言論・集会の自由、思想および良心の自由等の「基本的自由の権利」は平等に分配されること(第一原理)。(1)公正な機会均等を確保したうえで、(2)最も不遇な人びとの暮らし向きの改善を図り、社会的・経済的な不平等を調整する(第二原理)。この画期的な分配原理こそ、<自由で平等な人びとが友愛の絆で結ばれた社会>を実現する出発点になるだろう。

<付録>
著作ダイジェスト/キーワード解説/読書案内

出典:講談社BOOK俱楽部

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