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『社会福祉思想の革新―福祉国家・セン・公共哲学』山脇直司(かわさき市民アカデミー出版部)

『社会福祉思想の革新―福祉国家・セン・公共哲学』山脇直司(かわさき市民アカデミー出版部)

2005年
77頁
定価:550円(税込)




目次(収録作品)

第1章 福祉国家思想の展開
(経済学の誕生・発展と人々の福祉問題ースミスからマルサスとJ.S.ミルへ/ドイツにおける社会国家=福祉国家思想の発達―ヘーゲル、シュタイン、歴史学派/二十世紀イギリスでの福祉国家思想の発達―グリーン、フェビアン社会主義、ベヴァリッジ報告とケインズ主義 ほか)

第2章 アマルティア・センの根源的で包括的な福祉思想
(規範的経済学の知的貧困化とロールズ『正義論』のインパクト/センの新しいアプローチ―人間の諸機能(ファンクショニングス)と潜在能力(ケイパビリティーズ)/グローバルな視野の下での社会福祉論―開発と人間の安全保障 ほか)

第3章 公共哲学と社会福祉論
(公共哲学の諸潮流と社会福祉論との接点/公共哲学の新しい社会像と「人間ー社会」観―「政府の公・民の公共・私的領域」の相関的三元論と「活私開公」の理念/グローカル公共哲学と多次元的・応答的な「自己―他者―公共世界」理解 ほか)

現在のさまざまなクライシス(危機・岐路)に直面して、それを打開するための新しい社会思想がいま切に求められている。従来の福祉国家の財政難などからの行き詰まり、それを批判して一九八〇年代に台頭したサッチャリズムやレーガノミックスとその思想的支柱となったネオ・リベラル(新自由主義)、そして一九九〇年代に提唱された第三の道等々は、社会福祉が単なる政策上の問題だけではなく、現代の大きな思想的なイシュー(争点)であることを人々に喚起した。本書は、そうした事態を受けて、社会福祉思想が十九世紀から二十世紀末に至るまでどのように展開され、二十一世紀に入った今日どのように「革新」されるべきかを考える試みとして記した。

アマゾン商品説明より

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