『脱構築と法 適応の彼方へ』ドゥルシラ・コーネル、仲正昌樹監訳(御茶の水書房)
2003年
450頁
定価:5,060円(税込)
目次(収録作品)
フェミニストの希望
母言書を書く―ポストモダン・フェミニズムのジレンマ
第1章 母性的なものと女性的なもの:社会的現実、ファンタジー、そして倫理的関係
第2章 脱構築とフェミニズムの同盟
第3章 絶えず変容するフェミニズム:女性的な差異の再考と肯定
第4章 女性的エクリチュール、メタファーと神話
結論「しあわせな日々」
家父長的な原理に対抗して、女性的な「差異」の擁護を主張してきた第二波フェミニズムは、「限界」に突き当たっている。「女性性」の在り方が決して一枚岩ではなく、文化・エスニシティごとに異なるという現実に直面して、「フェミニズム」の定義自体が分散化しつつある。フェミニズムが追求してきた男性原理への「適応の彼方へ」という目標を、現代の法・政治思想における「自由」論とどう接合していけばいいのか。脱構築的フェミニズム法哲学の旗手ドゥルシラ・コーネルが、様々なレベルでの二項対立構造の彼方にあるフェミニズムにとっての新たな「倫理的理想」を呈示する。
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