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『世界一シンプルな経済学』ヘンリー・ハズリット(日経BP社)

『世界一シンプルな経済学』ヘンリー・ハズリット、村井章子訳(2010・日経BP社)

2010年
366頁
定価:2,200円(税込)




目次(収録作品)

第1部 講義編(基本の一課)

第2部 応用編
(割れた窓ガラス/戦争は経済にとって有益か/公共事業は税金である/税金は生産意欲を喪失させる/公的融資は生産を阻害する/機械化は失業を増やすか/非効率は雇用を増やすか/動員解除と官僚の削減は失業を増やすか/完全雇用神話/関税で「保護」されるのは誰か/なぜ輸出は好まれるのか/農産物の価格支持政策/X産業を救え/価格メカニズムの働き/政府による価格「安定」策/政府による価格抑制策/家賃統制の結末/最低賃金法の結末/労働組合に賃金水準は上げられるか/「生産物を買い戻せる」賃金水準とは/利益の役割/インフレ幻想/貯蓄に対する攻撃/まとめの一課)

第3部 再び講義編(三〇年後の再講義)

日経BPクラシックス 第8弾

原題はEconomics in One Lessonで1946年初版。One Lessonとは、「経済学とは、政策の短期的影響だけでなく長期的影響を考え、また、一つの集団だけでなくすべての集団への影響を考える学問である」という原則。この原則に従って、税金、公共事業、関税、政府による価格安定策、最低賃金法などについて明快に論じていく。

ハイエク、フリードマンに絶賛されたアメリカ人ジャーナリストによる経済学の啓蒙書。著者のヘンリー・ハズリットは、思想的には自由市場主義のオーストリア学派に近く、リバタリアン(自由主義者)で、大きな政府や共産主義、はたまたケインズ主義とは反対の立場に立つ。

経済学者が書く理屈・理論中心の経済学ではなく、市民のコモンセンス(常識)に沿った経済学の入門書。本書の位置づけについては、巻末に若田部昌澄早稲田大学教授の解説に詳しい。

アマゾン商品説明より

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