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『資本主義の文化的矛盾』ダニエル・ベル(講談社学術文庫)

『資本主義の文化的矛盾』(上中下)ダニエル・ベル、林雄二郎訳(講談社学術文庫)

上巻

1976年
216頁
定価:792円(税込)

目次(収録作品)

序章 分裂した社会――本書の主題
1 現代社会のニヒリズム
2 三つの領域の分離
3 理念の崩壊
4 現代の経済と「公共家族」
5 1970年代の課題

第1部 現代人の二重の束縛
第1章 資本主義の文化的矛盾
序 文化が社会を動かす
(1) 近代主義と脱近代主義
1 文化の意味
2 50年代の疎外感
3 近代主義の総攻撃

(2) 文化と社会変化
1 ピューリタンの倫理の崩壊
2 大量消費の時代の文化
3 歴史の転換期

中巻

1976年
201頁
定価:748円(税込)

第2章 文化の統一性の崩壊
1 分裂する現代文化
2 感受性における革命
3 文化の分離
4 「距離の喪失」の時代
5 合理的な世界の解体

第3章 60年代の感覚
1 60年代――感情の時代
2 芸術の解体
3 天才の民主化
4 自我の喪失
5 ディオニュソス主義の演劇
6 理性にかわるもの

第4章 脱工業化社会の宗教と文化――偉大な復興のために
1 脱工業化社会の理念
2 三つの社会の宇宙観
3 神聖から世俗へ
4 三つのファウスト
5 新しい価値観の探究
6 宗教の再建

下巻

1977年
277頁
定価:946円(税込)

第2部 現代政治のディレンマ
はじめに――文化と政治の関係

第5章 動揺するアメリカ
(1) 不安定の構造的分析
1 国家的危機を引き起こすもの
2 現代アメリカの苦悩
3 60年代の社会変化
4 アメリカの構造的革命
5 アメリカの将来を考える

(2) 将来の世界とアメリカの運命
1 国際社会の成立
2 アメリカは更年期か

第6章 公共家族――財政社会学と自由主義の理念
(1) 公共家族と経済成長
1 公共家族の社会学
2 財政社会学の誕生
3 新しい権利革命
4 経済成長のディレンマ
5 信念の危機

(2) 公共の哲学の確立
1 公共家族の理念
2 公共社会のユニット
3 自由と平等
4 将来の世代への平等
5 公的なものと私的なもの
6 自由主義の再認識

第7章 著者と訳者の対話
1 社会学者の役割
2 1970年代はどういう時代か
3 宗教のイメージ
4 公共概念のあり方

本書こそは、まさに現代人のための現代の社会学である。騒乱と混惑に終始した1960年代を、これほど鮮やかに分析した本はない。『イデオロギーの終焉』で登場し、『脱工業社会の到来』にいたるまで、現代社会の本質を鋭く衝いてきたダニエル・ベルが、今その思想の全貌を明らかにする。政治、経済、文化がバラバラに分解した現代への処方箋は何か。宗教こそ新たな統一の基盤であるとする本書の提案を、真剣に受けとめねばならない。

出典:講談社BOOK俱楽部

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