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『黙示録論―現代人は愛しうるか』D.H.ロレンス(ちくま学芸文庫)

『黙示録論―現代人は愛しうるか』D.H.ロレンス、福田恆存訳(ちくま学芸文庫)

2004年
363頁




目次(収録作品)

ロレンスの黙示録論について(福田恒存)
黙示録論―現代人は愛しうるか
附録 ヨハネ黙示録
訳註

ロレンス畢生の論考にして20世紀の名著。「黙示録」は抑圧が生んだ、歪んだ自尊と復讐の書といわれる。自らを不当に迫害されていると考える弱者の、歪曲された優越意思と劣等感とを示すこの書は、西欧世界で長く人々の支配慾と権力慾を支えてきた。人には純粋な愛を求める個人的側面のほかに、つねに支配し支配される慾望を秘めた集団的側面があり、黙示録は、愛を説く新約聖書に密かに忍びこんでそれにこたえた、と著者は言う。この隠喩に満ちた晦渋な書を読み解き、現代人が他者を愛することの困難とその克服を切実に問う。巻頭に福田恒存「ロレンスの黙示録について」を収録。

出典:筑摩書房公式サイト


[関連]
『黙示録論 ほか三篇―D・H・ロレンス評論集』D・H・ロレンス、井伊順彦訳(2019・論創社)256頁
(黙示録論/力ある者どもは幸いなり/ドストエフスキー「大審問官」への序文/民主精神(平均人/固有性/人格性/個人主義))

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