『現代日本思想大系13 文学の思想』編集・解説 中村光夫(筑摩書房)全35巻
1965年
424頁
目次(収録作品)
解説 近代文学の思想 中村光夫/p9
I 明治二十年代
小説神髄 坪内逍遥/p43
小説総論 二葉亭四迷/p57
小説三派 坪内逍遥/p61
逍遥子の諸評語 森鴎外/p70
『マクベス評釈』の諸言 坪内逍遥/p83
早稲田文学の没理想 森鴎外/p89
人生に相渉るとは何の謂ぞ 北村透谷/p97
欺かざるの記 国木田独歩/p106
明治文壇総評 正宗白鳥/p116
II 自然主義と反自然主義
美的生活を論ず 高山樗牛/p147
『はやり唄』序 小杉天外/p157
『地獄の花』跋 永井荷風/p158
露骨なる描写 田山花袋/p159
幻滅時代の芸術 長谷川天渓/p164
『蒲団』を評す 島村抱月/p172
田山花袋君に答う 夏目漱石/p176
夜なかに思った事 盛鴎外/p178
序に代えて人生観上の自然主義を論ず 島村抱月/p182
当流比較言語学 森鴎外/p189
時代閉塞の現状 石川啄木/p193
自然主義功罪論 佐藤春夫/p204
III 大正時代
自己のための芸術 武者小路実篤/p223
自然主義前派の跳梁 生田長江/p233
怒れるトルストイ 広津和郎/p240
唯物史観と文学 平林初之輔/p262
武者小路実篤氏と新しき村の事業 大杉栄/p268
文芸作品の内容的価値 菊池寛/p277
菊池寛氏の「文芸作品の内容的安価値」を駁す 里見弴/p283
再論「文芸作品の内容的価値」 菊池寛/p293
新知識階級論 青野季吉/p305
文芸的な、余りに文芸的な 芥川龍之介/p311
IV 昭和初期
若き読者に訴う 片岡鉄兵/p331
感覚活動 横光利一/p339
目的意識論 青野季吉/p347
プロレタリア・レアリズムへの道 蔵原惟人/p354
いわゆる芸術の大衆化論の誤りについて 中野重治/p364
わが心を語る 広津和郎/p373
様々なる意匠 小林秀雄/p385
冬を越す蕾 宮本百合子/p400
著者略歴・著作・参考文献/p409
文学の思想関係略年表/p416