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『感染症の中国史―公衆衛生と東アジア』飯島渉(中公新書)

『感染症の中国史―公衆衛生と東アジア』飯島渉(中公新書)

2009年
212頁
定価:902円(税込)




目次(収録作品)

第1章 ペストの衝撃
(ペストのグローバル化―雲南・香港から世界へ/感染症の政治化―列強の思惑と国際ペスト会議)

第2章 近代中国と帝国日本モデル
(公衆衛生の日本モデル―植民地台湾と租借地関東州/中華民国と「公衆衛生」)

第3章 コレラ・マラリア・日本住血吸虫病
(コレラ―一九世紀の感染症/台湾のマラリア―開発原病)

終章 中国社会と感染症

一九世紀末、列強に領土を蚕食されるなか、中国では劣悪な栄養・衛生状態、海外との交流拡大によって、感染症が猛威を振るう。雲南の地方病であったペストは、香港や満洲に拡大し、世界中に広がることになる。中国は公衆衛生の確立を迫られ、モデルを帝国日本に求める。本書は、ペスト、コレラ、マラリアなどの感染症被害の実態、その対応に追われる「東亜病夫」と称された中国の苦悩とその克服に挑む姿を描く。

出典:中央公論新社公式サイト

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