1990年3月19日初版第1刷発行
110頁
定価:1,281円(税込)
「本書は『百喩経』の中から40話を選び出し、それらを素材にして翻話したもの」(p.9)
ほとんどが、間抜けな者の話。
貸したわずかな金を取り立てるために、多くの交通費を使ってしまう話、鏡を知らなくて箱の中に人がいると思い込む話、ある職人が仕事がつらいので目が見えなくなったとうそをついてうまく仕事を逃れたというのを聞いた別の職人が、本当に自分の目を傷つけてしまった話、など。
日本の昔話の元ネタがあったのがすこし興味深かったが、全体的にはいまひとつ。