1952年6月25日発行
231頁
目次(収録作品)
序に代えて
愛と女性について
人間と人間性について
科学、自然、二元性について
神、信仰、運命について
〔ほか〕
ゲーテの色々な著作から格言的なものを集めて編集した本。
全体的には特によくはない。こういった本はいまいちなことがほとんど。3つ的を射たものがあった。
(p.43)
青年は教えられるより、刺激されることを欲する。
(p.99)勇気を失ったのは――すべてを失ったことだ! 生まれなかったほうがよかっただろう。
(p.199)世の中では、人間を知るということではなく。現在目の前にいる人より利口であるということの方が関心事である。(略)
「勇気を失った~」は、正鵠を射た、かつ厳しい言葉。
人より「利口」であることを誇るために生きているような人間は五万といますね。それは本当の利口ではないのだけれど。そのような人間にはなりたくないものです。
