
『それでも人生にYesと言うために―JR福知山線事故の真因と被害者の20年』柳田邦男(文藝春秋)
2025年
576頁
目次(収録作品)
第一章 10秒間の修羅
第二章 還らざるあの時
第三章 いのちの鼓動
第四章 支援の新しいかたち
第五章 企業の価値観の転機に
第六章 時の刻み、いのちの刻み
乗員乗客107人の死者を出した、JR史上最悪の惨事・福知山線脱線事故から20年。著者は事故調査に携わるとともに、遺族、重傷を負った被害者たち、医療従事者、企業の対応など、多角的な取材を重ねてきた。
脱線・転覆の10秒間に起きたこと、そのとき生死を分けたものは何か。
重傷を負った生存者にふりかかった様々な苦悩と、再生への歩み。
事故の真因と再発防止を求めて動いた被害者の努力が、企業を変えていく。事故とは何か、人間と技術の相克の中で垣間見える「いのちの本質」とは――。巨大事故を問い続けてきた著者の集大成的ノンフィクション。
出典:文藝春秋BOOKS