『ドナルド・キーン著作集』(全15巻)(新潮社)
第3巻 2012年・572頁
目次(収録作品)
続 百代の過客 日記にみる日本人 金関寿夫訳
序 近代日本人の日記
近代の日記を読む
大事件を体験した普通の人々
日記のなかのフィクション
文学者にとっての日記
人々の肉声を聴く
I 初期米欧派遣団員の記録
遣米使日記(村垣淡路守)
奉使米利堅紀行(木村摂津守)
西航記(福沢諭吉)
尾蠅欧行漫録(市川渡)
欧行日記(淵辺徳蔵)
仏英行(柴田剛中)
航西日記(渋沢栄一)
米欧回覧実記(久米邦武)
航西日乗(成島柳北)
II 中国へ、北へ、南へ
桟雲峡雨日記(竹添進一郎)
松浦武四郎北方日誌
南島探験(笹森儀助)
III のちの文豪たちと密航者
航西日記(森鴎外)
独逸日記(森鴎外)
漱石日記
新島襄日記
IV 政治家も日記を付けた
木戸孝允日記
植木枝盛日記
V 女性の見た日本と世界
小梅日記
一葉日記
峰子日記
津田梅子日記
下村とく日記
VI 明治日記文学の傑作
欺かざるの記(国木田独歩)
子規日記
啄木日記
VII 二十世紀に入って
観想録(有島武郎)
幸徳秋水日記
蘆花日記
木下杢太郎日記
西遊日誌抄(永井荷風)
新帰朝者日記(永井荷風)
終わりに
近代の旅人たちの西欧との出会い
参考書目録
あとがき
解題
人名索引/作品名索引
近代国家へと歩み始めた幕末から明治時代、日本人は何を考え、何を見ていたのか? 今に残る膨大な数の日記から三十余篇を選び出し、「世界」は彼らの目にどう映ったのか、そこから何を学んでいったのかをつぶさに眺める。鴎外、漱石、荷風らの作家、政府派遣団員に密航者、そして何人もの女性と、興味尽きない人々が登場。
出典:新潮社公式サイト