2018年
288頁
目次(収録作品)
第1章 虚偽自白とはどういうものか(自白で立ち上がる事件/足利事件と虚偽自白を読み解くための理論)
第2章 自白への転落―足利・狭山・清水事件(わずか一日での転落/長期間の取調べの果てに ほか)
第3章 自白内容の展開(無実の人の「語れなさ」/犯行内容が語れない ほか)
第4章 自白の撤回―自白を弁明するとき(自白の維持からその撤回まで/かつての自白をどう弁明するか)
無実の人が罪を自白し,犯行内容を語ってしまう,そしてかつての自白を撤回する.体験したものにしかわからないその過程はどういうものか.足利事件,狭山事件,袴田事件(清水事件),日野町事件を実例に,虚偽自白を見抜き,むしろ,冤罪の温床にもなってきた自白という人証を逆手に取り,無罪を勝ち取る道筋を示す.
出典:岩波書店公式サイト