2018年
408頁
目次(収録作品)
はじめに 裁かれるのは誰か
序章 巨大権力
第1章 司法省
第2章 平沼騏一郎
第3章 「憲政の常道」から敗戦へ
第4章 占領期
第5章 指揮権発動と“眠る”検察
第6章 黒い霧事件と田中金脈政変
第7章 ロッキード事件
第8章 リクルート、竹下登、大蔵省解体
おわりに 矛盾の存在
「精密司法」と呼ばれる日本の検察。事件の起訴を行った場合、ほぼ100%の確率で有罪となる。極端に言えば、警察が逮捕した犯罪者を、不起訴にして無罪放免にできるほどの力を持っているのが検察庁である。
では、その検察とは、いったいどんな組織なのか。
本書では、近代司法制度が始まった明治時代から、熾烈な派閥抗争、政治との駆け引きに明け暮れる昭和の時代、そして多くの不祥事で揺れる現在までの検察庁の軌跡を概観。はたして、日本の検察に正義はあるか。 そこに日本の良心はあるか。 注目の憲政史家が、一つの官庁の歴史を通して日本の近現代史を描く渾身の一冊。出典:光文社公式サイト