『日本の聖域(サンクチュアリ) シークレット』「選択」編集部編(新潮文庫)
2019年
293頁
目次(収録作品)
第一部 看過できない機密の深層
戦没者「遺骨収集」事業 目に余る厚労省の「手抜きとデタラメ」
診療報酬支払基金 医療費を破綻させる「厚労利権」の牙城
「永代供養ビジネス」の闇 乱立「ビル型墓地」の真っ暗な末路
予備自衛官 人手不足「国防衰退」の恐るべき現実
共同通信「平壌支局」 北朝鮮を不当に潤す「名ばかり取材拠点」
神社本庁 全国八万社の「総元締め」に相次ぐ醜聞
デタラメ「国有財産」管理 財務省の「大罪」は森友のみにあらず
慶應大学医学部 「醜聞続出」の堕ちた私学の雄
第二部 昏迷に沈むこの国で
航空自衛隊「スクランブル」 東シナ海「空の国境」での日中の暗闘
放射線治療の「暗部」 無駄な「がん手術」が多すぎる理由
「秋篠宮家」の内実 婚約延期で露呈した「皇嗣」への不安
羽田空港国際線ターミナル 天井施工で重大な「手抜き欠陥工事」
嘘だらけ「アンチエイジング」 医師と業者が貪る「七千億円市場」
東大病院「手術死亡事故」隠蔽事件 そして患者は「実験材料」にされた
首相補佐官・和泉洋人 「ご意向」行政を主導する官邸「陰の王」
安倍首相「私邸」 ゴッドマザー洋子が操る「権力の館」の密事
第三部 嘆きの声が渦を巻く
日本産科婦人科学会 「安心して産めない国」の元凶
旧日本軍「遺棄化学兵器」 中国に払い続ける巨額「戦後補償費」
「がん告知」の闇 誤診だらけ「病理検査」の実情
外務省「在外公館」 「現代の貴族」たちの酒とバラの日々
靖国と天皇 「陛下参拝」は譲位後もない
動物愛護団体 犬猫「殺処分」をなくせない真因
「暴走プリウス」の不都合な真実 恣意的捜査とメディアのだんまり
創価学会「婦人部」 最強「選挙マシーン」の恐るべき実像
解説 梯久美子
「報道しない自由」を謳歌する大メディア。その内向きな姿勢が深刻になる中、国民の知る権利に開いた「穴」を埋める役割が、より重要になっている。「がん告知」の闇、診療報酬支払基金、慶應大学医学部、安倍首相「私邸」、創価学会「婦人部」、神社本庁……。新聞やテレビが触らない、この国の秘密の領域に鋭く斬りこむ24の深層レポート! 会員制情報誌の名物シリーズ第五弾。文庫オリジナル。
「選択」は1975(昭和50)年創刊の月刊総合雑誌。予約購読制をとっており、各界指導層に読者が多いことで知られる。その執筆陣はマスコミ界を横断し一流多彩だが、すべて匿名としている。
出典:新潮社公式サイト