『日中歴史認識―「田中上奏文」をめぐる相剋1927‐2010』服部龍二(東京大学出版会)
2010年
348頁
目次(収録作品)
序章 「田中上奏文」とは何か
第一章 昭和初期の日中関係――1927-1931
第二章 満州事変後の日中宣伝外交――1931-1937
第三章 情報戦としての日中戦争、太平洋戦争――1937-1945
第四章 日本占領と東京裁判――1945-1951
第五章 冷戦と歴史問題――1951-1989
第六章 歴史問題の再燃と日中歴史共同研究――1989-2010
終章 日中関係と歴史認識
読書案内――歴史認識問題
日中歴史共同研究報告書の執筆者が贈る,日中問題の総決算――日本版『我が闘争』として知られ,時代の荒波に翻弄された怪文書「田中上奏文」を主題に,今日に至るまでの日中関係と歴史認識問題の全体像を描く.蒋介石,ローズヴェルト,トロツキー,松岡洋右,そして戦後の東京裁判・国際検察局,フルシチョフ,江沢民など,多彩な人物が繰り広げる群像劇を通じ,歴史の真相と本質に迫る.
出典:東京大学出版会公式サイト