『クリプキ―ことばは意味をもてるか』(シリーズ・哲学のエッセンス)飯田隆(NHK出版)
2004年
125頁
定価:1000円(税別)
目次(収録作品)
第1章 グルー(ひとがふだんしている推論の多くは帰納法である/「グルー」が登場する ほか)
第2章 クワス算(「68+57」の正しい答えは「5」である!/同じ話を「グルー」について繰り返してみる ほか)
第3章 懐疑的解決(実際のところ、どれだけ困ったことになっているのだろうか/意味について語ることをやめようという人もいる ほか)
第4章 ウィトゲンシュタイン(懐疑的議論と懐疑的解決はウィトゲンシュタインの議論と解決だとクリプキは言う/私的言語論は懐疑的解決の一部である ほか)
「68+57=5」こんな計算はありえない。しかし、ある大胆な思考実験の中では、この答えは正しくなる。ならば「+」という記号が、「プラス」という概念を表すことの根拠は何か? そもそも言語や記号が特定の意味をもつことは可能なのか? 現代の言語哲学をリードするクリプキとともに、言葉に内在するパラドクスを解きほぐす。
出典:NHK出版公式サイト