『全文 リットン報告書 新装版』渡部昇一 解説・編(ビジネス社)
新装版2014年
333頁
目次(収録作品)
第1章 シナにおける最新事情の概要
第2章 満洲
第3章 日支両国間の満洲に関する諸問題(1931年9月18日以前)
第4章 1931年9月18日とその後満洲で発生した事件の概要
第5章 上海事件
第6章 「満洲国」
第7章 日本の経済的利益とシナのボイコット
第8章 満洲における経済上の利益
第9章 解決の原則および条件
第10章 理事会に対する考察と提議
「リットン報告書」とは、いうまでもなく、1931年(昭和6年)に勃発した満洲事変についての調査報告書である。必ず歴史の教科書に出てくるから、たいていの人がその名ぐらいは知っているはずだ。ところがこの報告書の邦訳は、昭和7年に朝日新聞社をはじめ、いくつかの出版社から数種類が刊行されただけである。専門家をのぞけば、全文を読んだことのある人がきわめて限られるのも無理はない。
しかも、この報告書を国際連盟が認めたため、日本が1933年(昭和8年)2月24日に国際連盟を脱退しているから――リットン報告書といえば、日本の「満洲侵略」を国際社会がこぞって非難したレポートだ、という印象をもっている人がきわめて多い。だがそれは間違いなのだ。本文を通読すればわかるように、報告書は相当程度「日本の立場」を認めているのである。少なくとも、満洲事変と聞けばただちに「日本の大陸侵略」と決めつけ、満洲国と耳にすれば即座に「傀儡国家」と反応する、朝日新聞その他の左翼マスコミよりずっと正しい歴史認識を示している。
本書は2006年11月に『全文リットン報告書』の新装版!!
出典:ビジネス社公式サイト
英文『リットン報告書』全文「REPORT OF THE COMMISSION OF ENQUIRY」
(ビジネス社公式サイト)
[関連]
『全文 リットン報告書』渡部昇一 解説・編(2006・ビジネス社)旧版
amazon