2008年
369頁
目次(収録作品)
憧憬―三之助の手紙/生命の認識的努力/異性の内に自己を見出さんとする心/自然児として生きよ―Y君にあたう/恋を失うたものの歩む道―愛と認識との出発/隣人としての愛/隠遁の心持について/愛の二つの機能/過失―お絹さんへの手紙/善くなろうとする祈り/他人に働きかける心持の根拠について/本道と外道/地上の男女―純潔なる青年に贈る/文壇への批難/人と人との従属/「出家とその弟子」の上演について/千手観音の画像を見て
善とは何か、真理とは何か、友情とは何か、恋愛とは何か、信仰とは何か―。自分自身が考え抜いたプロセスをそのままに記した著者20代の論考17篇を収録。刊行されるや、大正‐昭和の旧制高校生の間で「伝説的」愛読書となった。『出家とその弟子』とともに倉田百三(1891‐1943)の代表的著作。(解説・注=鈴木範久)
本書表紙(カバー)より