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『脱GHQ史観の経済学』田中秀臣(PHP新書)

『脱GHQ史観の経済学―エコノミストはいまでもマッカーサーに支配されている』田中秀臣(PHP新書)

2021年
224頁




目次(収録作品)

第1章 経済学はいまでもGHQが占領中(新型コロナ危機を戦時経済に例える/「戦後」は遠い ほか)
第2章 緊縮財政の呪縛(石橋湛山の「小国主義」/表裏一体のリフレ主義 ほか)
第3章 集団安全保障と憲法改正の経済学(マッカーサーたちのトンデモ防衛論/集団的自衛権とは何か ほか)
第4章 占領史観にただ乗りする中国と韓国(米国の影、中国の影/反民主的・反人権的な動きに「レッドカード」を ほか)
第5章 学術会議、あいちトリエンナーレに映るGHQの影(学術会議問題ー政府からコントロールされるのは当たり前/「学界の民主化」政策の一環 ほか)

GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)による日本の「経済民主化」は、増税をはじめ今日まで続く緊縮財政策の起源の一つ、すなわち「経済弱体化」政策だった。GHQが掲げる緊縮主義に日本の緊縮主義者が相乗りし、経済や社会、文化をめぐる考え方にマイナスの影響を与えてきたのだ。「財閥解体や独占禁止法、過度経済力集中排除法の成立、さらには有力な経営者の追放が行われた。これらの政策は、競争メカニズムを形成するというよりも、戦争の原因になった大資本の解体による日本の経済力の弱体化が目的であった」(「第1章」より)。

本書は国家を脆弱化、衰退化させる経済思想を、占領期のGHQと日本の経済学者の関係から再考察するもの。さらにアフター・コロナの「戦後」において、日米欧は中国共産党の独裁・統制主義の経済に対峙すべく、自由主義による経済再生に全力を尽くさなければならない。われわれが「100年に1度」の危機を乗り越えるための方向性を示す。

出典:PHP INTERFACE

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