『ウィリアム・アダムス―家康に愛された男・三浦按針』フレデリック・クレインス(ちくま新書)
2021年
304頁
目次(収録作品)
第1章 十六世紀イギリスのアダムス
第2章 リーフデ号の悲惨な旅とアダムス
第3章 イエズス会士とアダムス
第4章 オランダ東インド会社とアダムス
第5章 イギリス東インド会社とアダムス
第6章 江戸の国際摩擦とアダムス
あとがき アダムスに出会う旅路
徳川家康の外交顧問、三浦按針とは何者か。関ヶ原合戦の半年前、英国人ウィリアム・アダムスが日本に辿り着いた背景には、大航海時代の激動する欧州事情があった。彼が見た戦国時代末期の日本では、カトリックのイエズス会がキリスト教の信仰を広げ、英蘭の東インド会社が貿易の機会をうかがうなど、スペイン、ポルトガル、イギリス、オランダ各国の思惑が交錯していた。家康の側近としてその渦中にあったアダムスは何をなしたのか。二代将軍・秀忠のもとで禁教と鎖国が進むなか、どんな晩年を送ったか。アダムスの生涯から世界史の中の日本史をとらえ直す。
出典:筑摩書房公式サイト