『ラフカディオ・ハーン―日本のこころを描く』河島弘美(岩波ジュニア新書)
2002年7月19日初版発行
185頁
目次(収録作品)
1 ヨーロッパ―誕生と幼少期
2 アメリカ—青年期
3 横浜—日本の玄関口に立って
4 松江—神々の国出雲への赴任
5 熊本—日本を見る眼の深化
6 神戸—「小泉八雲」の誕生
7 東京—生涯最後の地
著者は、英文学者。
ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の人生を作品の文章を豊富に引用しながらまとめた本。200ページ弱の新書の紙幅に手際よくまとめられているが、ハーンの作品を読んでいる者にとっては、なぞっているだけの印象であまりよろしくない。
ハーンの作品を読んでいない人は、まず実作を読むのがよい。来日後の最初の作品集『日本瞥見記』をおすすめする。