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『ゴーマニズム宣言SPECIAL 天皇論』小林よしのり(小学館文庫)

『ゴーマニズム宣言SPECIAL 天皇論』小林よしのり(小学館)

2014年
393頁




目次(収録作品)

序章 わしが「君が代」を歌うようになったわけ
第1章 無自覚な天皇尊崇
第2章 雅子妃への祈り
第3章 初めての新年一般参賀
第4章 天皇の基礎知識1・天皇には姓がない
第5章 天皇の基礎知識2・皇居と国家元首
第6章 皇室祭祀と三種の神器
第7章 今上天皇の大御心・御即位二十年・福祉
第8章 今上天皇の大御心・御即位二十年・慰霊
第9章 天皇は「神」だったのか?
第10章 天皇は「カミ」である
第11章 天皇即位の条件に「人格」はない
第12章 学術を装った「宮中祭祀廃止論」の悪意
第13章 「天皇制」「天皇家」という言葉は間違い
第14章 天皇イメージの変遷
第15章 明治憲法は天皇絶対主義だったのか?
第16章 「完全政教分離」という破壊思想
第17章 シナの「王道」、日本の「皇道」
第18章 天皇は差別の元凶ではない
第19章 なぜ「国体護持」が必要だったのか?
第20章 天皇と公民で成り立つ「国体」
最終章 国民主権は国体にあらず
特別収録 美智子皇后の闘いの始まり

本書は、『ゴーマニズム宣言SPECIAL 天皇論』(2009)に加筆し文庫化したもの。
序章・第8章・第10章・第12章・最終章が描き下ろしで加えられ、「美智子皇后の闘いの始まり」が収録されている。

著者は、漫画家。
著者自身をキャラクター化し、私小説・評論・エッセーを合わせたように語るスタイルの漫画。

本書は、タイトル通り天皇・皇室について論じている。
学校では教わらない、マスコミはあまり伝えない事柄が豊富に収められている。漫画だが字がかなり多く、393ページで相当読み応えがある。

ただ、女系天皇について論じる部分(p.370辺りから)は、ヘリクツで賛同できない。一例をあげれば、「元々、天照大神は女性神である。ならば、日本の天皇は女系だったと考えることもできる!」(p.373)。
本書でも再三、「神武以来」と言っているのに、論が破綻している。女系容認かどうかは置いておいても、論としておかしい。アマテラスは神話上の神であり天皇ではない。(神武天皇が初代天皇)

けっこうクセのある漫画だが、天皇・皇室の基礎的知識を得るためには、なかなかよい本。
早ければ中学生くらいから読めるか。


『ゴーマニズム宣言SPECIAL 天皇論 平成29年』(上下)(増補改訂版)小林よしのり(小学館)単行本

2017年・549頁
(電子書籍版は上下に分冊されている)

100頁超を加筆した最終決定版。

新たに描き下ろした章
序章 天皇がわしの考えを変えた
第1章 「平成の玉音放送」に至った理由
第2章 お言葉の徹底分析
第9章 雅子妃殿下の御病気の真相
第10章 雅子妃は幸せになれるか?
第30章 男を尊び、女を卑しむの習慣
第31章 譲位はなぜ必要なのか?
最終章 天皇を戴く国民の資格

新たに他書誌から収録した章
第11章 尊皇を掲げる朝敵たち
第27章 小林よしのり、宮中茶会に招かれる
第28章 天皇は「国民主権」の奴隷なのか?
第29章 女性宮家創設を阻む雑音を断て!

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