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『美人女優と前科七犯』佐々淳行(文春文庫)

『美人女優と前科七犯 佐々警部補パトロール日記2』佐々淳行(文春文庫)

1998年2月10日初版発行
333頁




第1話 畠中巡査無念の殉職―公葬
第2話 思い知ったか“占領軍”―渉外事件
第3話 輪姦事件と肝っ玉おっかあ―少年犯罪
第4話 鬼警部大物逮捕―選挙違反捜査
第5話 十人の刑事たち―目黒署特捜班
第6話 デカ部屋グラフィティー―微罪処分
第7話 美人女優と前科七犯―放火事件
第8話 「赤穂四十七士、いえまっか」―供述調書
第9話 新米警部補ケガの功名―警視総監賞
第10話 職人刑事と哀しき殺人犯―殺人事件
第11話 どっちが泥棒、どっちが刑事?―一見紳士ふう
第12話 インド王女の宝石盗難事件―サベトリ王女
第13話 さらば、目黒署―離任

著者インタビュー 雑魚のお刺身づくりの大切さ 伊丹十三

著者は、防衛施設庁長官などを務めた警察・防衛官僚で評論家。(1930‐2018)
本書は、『目黒署10人の刑事』のほぼ全てと『目黒署アベック殺人事件』から数篇を抜粋して一書と成したもの。
交番勤務から内勤の捜査班に配置換えとなった著者の奮闘記。前作の続きだが、前作を読んでいなくとも問題なく読める。前作同様、日記風の形式に回想を加えて描写されている。当時の時代状況なども書かれていて、自身で自分のノンフィクションを書いているようなユニークな本である。
酔っ払ってでたらめを訴えているカナダ兵を見事にやりこめたエピソード(第2話)は、特によい。
なかなかおすすめの一書。

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