『世界哲学史 別巻―未来をひらく』伊藤邦武・山内志朗・中島隆博・納富信留 責任編集(ちくま新書)全8巻+別巻1
2020年
396頁
目次(収録作品)
I 世界哲学の過去・現在・未来
1 これからの哲学に向けて―『世界哲学史』全八巻を振り返る 山内志朗×中島隆博×納富信留
2 辺境から見た世界哲学 山内志朗
3 世界哲学としての日本哲学 中島隆博
4 世界哲学のスタイルと実践 納富信留
II 世界哲学史のさらなる論点
1 デカルト『情念論』の射程 津崎良典
2 中国哲学情報のヨーロッパへの流入 井川義次
3 シモーヌ・ヴェイユと鈴木大拙 佐藤紀子
4 インドの論理学 志田泰盛
5 イスラームの言語哲学 野元 晋
6 道元の哲学 頼住光子
7 ロシアの現代哲学 乗松亨平
8 イタリアの現代哲学 岡田温司
9 現代のユダヤ哲学 永井 晋
10 ナチスの農業思想 藤原辰史
11 ポスト世俗化の哲学 伊達聖伸
12 モンゴルの仏教とシャーマニズム 島村一平
13 正義論の哲学 神島裕子
『世界哲学史』全八巻では、古代から現代までの哲学史を総勢一〇二名の知を結集して叙述してきた。それを踏まえてこの別巻では、まず編集委員が全八巻で明らかになった論点を検証し、論じ尽くされていない課題を明らかにする。さらに追究すべき非西洋の哲学や、宗教思想と哲学の間の問題、西洋哲学自体で見過ごされてきた論点などの残された課題を、編集委員と一三人の専門研究者で考察していく。哲学の未来に向けての課題を幅広く論じる。『世界哲学史』のシリーズ総決算。
出典:筑摩書房公式サイト