『ロバート・オッペンハイマー 愚者としての科学者』藤永茂(ちくま学芸文庫)
2021年
448頁
目次(収録作品)
優等生
救いと物理学
美しき日々
核分裂連鎖反応
ロスアラモス
トリニティ、広島、長崎
プルーデンスに欠けた男
核国際管理の夢
戦略爆撃反対
オッペンハイマー聴聞会
物理学者の罪
晩年
理論物理学者のロバート・オッペンハイマーは、ロス・アラモス研究所初代所長としてマンハッタン計画を主導し、広島、長崎に災厄をもたらした原子爆弾を生み出した。その結果、「原爆の父」と呼ばれるようになるが、彼自身は名声の陰で原爆のもたらした被害、さらに強力な兵器「水爆」の誕生につながる可能性があることに罪の意識を抱き、その開発に反対の意思を表明していた。本書は、これまでに数多く書かれたオッペンハイマー伝をつぶさに再検討し、その多くに異を唱える。豊富な史料をもとに、彼の足跡を丹念に辿り、政治に翻弄され、欺かれた科学者の実像に迫る。
出典:筑摩書房公式サイト
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『ロバート・オッペンハイマー 愚者としての科学者』藤永茂(1996・朝日選書)
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